Classici giapponesi con furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Leggi 春泥・三の酉 (しゅんでい) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.075 caratteri · 173 schermate
――毒だ。――しみ/″\分ったんだ、毒だってことが。――一ト口飲めば一ト口だけ……すぐもうそれだけいけねえんだ、わりいんだ。……それァもう覿面だ。」
「でも、あなたのような人は……あなたのようないまゝでお酒浸しになって来た人は、急にそう止めたりなんかすると却ってそのほうがいけないんだっていいますわ。――そればかしでなく、お酒をたくさん飲んだ体は、お酒の気が切れると、いざどこが悪いとなったってそのまんまじゃァ薬だって効かないっていいますわ。」
「そんな……そんな馬鹿な。」かれは頭からわらった。
「いゝえ、そうだっていいますわ。――お医者がそういいましたわ。――ねえ、正ちゃん。」おますは怯まず正太郎をふり返って「そういったね、この間、山地さんが?」
「そういった。」正太郎はハッキリうなずいて「お父さんは飲んだほうがいゝ。――飲まないとこのごろ元気がなくっていけない。」
「元気が?」そういう正太郎のほうをかれはみた。
「そうですよ、ほんとうに。」その尾についてやゝ詰るようにおますはいった。「お酒を飲まないと、このごろ、へんに陰気な顔をして。――こまりますよ、いまッから……」