Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はる

春

岡本 かの子

Leggi 春 (はる) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.864 caratteri · 48 schermate

Aozora Bunko

早くあっちへ行きなさい。

京子の手紙五

秀雄様、恋しく逢い度く思いますわ。でも恋しいと思う時、あなたは少しも来たらず、昨夜はなんですか、あんな大勢家来を連れて来て私の寝間の扉をとんとん叩いて……私、とうとう起きて上げませんでしたとも。あんなに遅く人を大勢連れて来て(足音でちゃんと判ったのよ)若し私が戸を開けてご覧なさい。お民が直ぐに(お民は中将姫の生れ代りらしいの、おとなしくって親切だけど、いやに加奈子に言い付け口するの。やっぱり前の世にママ母に苛められたからでしょう)起きてって加奈子に言い付けます。加奈子は今、劇作をしてますから。その中の主人公が、どんな武装をしてあなたを追いかけるか知れません。私それを思うと、あなたが可哀相で、じっと床の中に潜んで居ました。どんなに逢い度かったでしょう。私、泣いて泣き明しました。ああ、私とあなたは永遠に逢えない運命なのでしょうか。

京子の手紙六

加奈子のダンナサンが今夜、加奈子に優星学(作者註、優生学の間違いならん)の話をしてました。私は何だかあてつけられるような気がしました。私の父と母はイトコ同志で、みんなに結婚の反対されたんですけれど、父にして見れば母より好きな女、世界に無かったんですもの、イトコ同志なんて問題じゃなかったのよ。