Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 217.272 caratteri · 434 schermate

Aozora Bunko

自分も不意の出来事におどろいたと、新次郎は申し立てた。

表へ飛び出すお節を追っかけて行った時、店の灯が薄暗いのでよくは判らなかったが、散らし髪を振りかぶっているお節の顔が、どうも其の人らしく見えなかったので、自分は今でもそれを疑っていると、彼は云った。

徳次は更にお直を調べた。

「お直。おまえは幾つだ」

「二十歳でございます」

「鍋久には何年奉公している」

「三年でございます」

「新次郎と出来合っているのだな。そうだろう、正直に云え」

「恐れ入りました」と、お直は蒼ざめた顔を紅くした。

「今夜は小左衛門の家へ何しに行ったのだ」

「若いおかみさんが居るか居ないか、訊きに行ったのでございます」

「生きていたらどうするのだ」

「お上へ訴えてやります」と、彼女はだんだん興奮して来た。「若いおかみさんが来てから、新どんは何んだかそわそわしていて、わたくしを見向きもしません。何を話しかけても碌々に返事もしません。新どんは若いおかみさんに惚れているのでございます。それはわたくしがよく知っています。おかみさんは身を投げて死んだということになっているのに、新どんはどうも生きているように思われると、内証でわたくしに云いました。