Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 217.272 caratteri · 434 schermate

Aozora Bunko

「そうか」と、半七はうなずいた。「その長助という野郎も、唯は置かれねえ奴らしいが、そんな意気地なしならあと廻しでよかろう。おれは岡崎屋の嫁の里へ行って調べて来たが、岡崎屋の伊太郎は師匠の女房と不義を働いていて、それがために嫁のおそよは離縁になったのだ。おそよは亭主に未練があると見えて、可哀そうに泣いていたよ」

「すると、伊太郎が師匠を殺ったのかね」

「そうだろうな。だが、伊太郎一人の仕業じゃああるめえ。その晩一緒に出て行ったという池田の次男……喜平次という奴も手伝ったのだろう」

「そいつも伊太郎に抱き込まれたのかね」

「池田の屋敷はひどく逼迫していると云うじゃあねえか。おまけに厄介者の次男坊だ。二十四や五になるまで実家の冷飯を食っているようじゃあ、小遣いだって楽じゃあねえ。おそらく慾に眼が眩んで師匠殺しの手伝いをしたのだろうな」

「ひどい奴らだ」と、亀吉は溜息をついた。「どうも世が悪くなったな」

「人殺しもいろいろあるが、親殺しは勿論、主殺しや師匠殺しと来ちゃあ重罪だ。だんだんに事が大きくなって来た。それにしても、ズウフラの一件はどういうのかな」

「ズウフラで師匠を誘い出したのじゃあねえかね」