Classici giapponesi con furigana
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とけいとよっちゃん
時計とよっちゃん
小川 未明
Leggi 時計とよっちゃん (とけいとよっちゃん) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5066 caratteri · 11 schermate
一
一
よっちゃんは、四つになったばかりですが、りこうな、かわいらしい男の子でした。
よっちゃんは、毎日、昼眠をしました。そして、たくさんねむって、ぱっちりと目をあけましたときは、それは、いい機嫌でありました。
「チョット、チョット。」といって、よっちゃんの頭の上から、このとき呼ぶものがあります。よっちゃんは、ぱっちりした目を上に向けますと、茶だんすの上にのせてあった、目ざまし時計が、いつもの円い顔をして、にこにこ笑っているのでありました。
よっちゃんは、いつもおなじところに、じっとしている時計をば不思議そうにながめていました。たまには、歩いて、ほかへ動きそうなものだとおもったからです。
だまって見ていると、時計が、
「チョット、チョット。」と、おなじいことをいっています。
よっちゃんも、時計を見上げて、にっこり笑いました。
「うま、うま……。」といって、かわいらしい手をあげて、時計の方へさし出しました。けれど、時計は、お菓子をくれませんでした。やはり、笑っているばかりでした。よっちゃんは、じつに、さびしくなって、泣き出しました。すると、お母さんが、あちらから、あわてて駈けてきました。