Classici giapponesi con furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Leggi 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.586 caratteri · 348 schermate
三
だからいよいよその日が来たとなると、いずれもはめをはずして酔い倒れてしまったのである。
三
それからまた一つの制限は、昔は酒は必ず集まって飲むものときまっていた。手酌で一人ちびりちびりなどということは、あの時代の者には考えられぬことであったのみならず、今でも久しぶりの人の顔を見ると酒を思い、または初対面のお近づきというと飲ませずにはおられぬのは、ともに無意識なる昔風の継続であった。こういう共同の飲食がすなわち酒盛りで、モルはモラフという語の自動形、一つの器の物を他人とともにすることであったかと思われる。亭主役のちゃんとある場合は勿論、各人出し合いの飲立て講であっても、思う存分に飲んで酔わないと、この酒盛りの目的を達したことにはならなかった。すなわちよその民族において血を啜って兄弟の誼を結ぶというなどと同じ系統の、至って重要な社交の方式であり、したがってまたいろいろのむつかしい作法を必要としていたのである。
婚礼とか旅立ち旅帰りの祝宴とかに、今でもまだ厳重にその古い作法を守っている土地はいくらもある。吾々の毎日の飲み方と最もちがう点は、簡単にいうならば酒盃のうんと大きかったことである。