Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Leggi 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.586 caratteri · 348 schermate

Aozora Bunko

最初から長たらしい退屈なものだったようであるが、ちょうど芭蕉などの時代には、それがまた一段と下手になっていたらしいのである。萩芒というのは祝の日か何かで、そういう染模様を着た女たちが、幾人も見物している風情を句にしたのかと思う。

ゆひに屋根葺く村ぞ秋なる      曾良

賤の女が上総念仏に茶を汲みて     芭蕉

このユヒには「雇」という漢字が宛ててある。農村の人たちが互いに仕事を助け合う慣例がユヒで、今でも全国に共通した方言であるが、東京の近くだけはもうこの語をあまり使っておらぬ。上総念仏の団体があるいていたのは、そう遠くの国まででなかったであろうから、是で関東にもあの頃はまだユヒがあったことが知れるのである。

夕まぐれ煙管おとして立帰り      去来

泥打ちかはす早乙女のざれ      芭蕉

田植の日は娘たちまでが昂奮して、よく路を行く人に泥苗などを投げる悪戯をした。それを御祝儀とも苗祝とも名づけて、常例にしていた土地も遠国にはあるが、蕉門の人たちの熟知した京江戸中間の田舎には、近世はもうあまり聞かなかったのである。是もこの一句によって元禄にはあったことがわかってくる。