Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Leggi 森の石松 (もりのいしまつ) di 山中 貞雄 (やまなかさだお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.949 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

「へえ……なーにお貸元、儂の身内が総がかりで尋ね廻って居りますから二三日うちには、きっと判ります」

「何処の何奴の仕業か、一番先に知らせてくれた奴には、十両や二十両の礼金は儂が出すつもりだ」

S=離れ

七五郎、石松にそっと、

「石松、例の話……な」

「なんだ」

「次郎長の事サ」

「しッ」

「あれを武井のお貸元にそっと知らせるんだ。一両位えにはなるぞ」

「ちえッ、さもしい事いってやがらァ」

「だってお前、帰るにはまだ早えし、二人ともすってんてンの一文無しじゃ、さもしいなんて言ってられねえぞ」

「それも、そうだな」

S=二階座敷

安五郎と吉兵衛、

「吉兵衛、手は何だ」

「手は金銀に桂二枚」

「金銀に桂二枚と……うーむ」

「親分」

と児分の一人が襖の処で言う。

「なんだ」

「七五郎って人が、折入って親分に話してえ事があるそうで、此処に来て居りますが」

「七五郎?」

児分の後から顔を出した七五郎と石松。

七五郎が、

「へえ、武井の御貸元で御座いますか、実は折入って……」

吉兵衛、それと見て、

「何だ、手前七五郎じゃねえか。何の用だ」

「これは都田村の親分で御座いますか」