Classici giapponesi con furigana
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かっこんとう
橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.213 caratteri · 34 schermate
「ヤッパリ、時々……」
「どのくらい酷きや? 卒倒するくらいか?」
「ワタシ雷デ引ッ繰リ返ッタコト、ナイカラ、ワカラナイ。チョウドココグライ……モット酷イコトモアル」
野尻湖の雷と、女は比較しているのであった。
「リスボンは?」
「葡萄牙ハ、ワタシ行ッタコトナイカラ、少シモ知ラナイ。西班牙デ、一番酷カッタノハ、カステイルノ高原……」
「智利のサンティアゴは?」
「娘ダッタカラ、ワカラナイ!」
「ヴァルパライソは?」
「オウ、テリブル!」
と女は笑ったが、ヴァルパライソの雷がテリブルなのか、その時バリバリと、頭上で炸裂した野尻湖の雷に、テリブルと顔をしかめたのか、そこのところは定かでない。
これもちょうど、その頃であった。なぜ、そんなことをしてみたのか? 自分でもその気持がサッパリわからないが、御苦労千万にも私は、私のところへ引合いをよこした海外の商館や、取引先へ宛てて、雷のことを問い合わせてやったことがある。甚だ恐れ入り候えども、当商会は雷のことについて非常なる興味を有し居り候間、左記御返事下され候はば、有難き仕合せに御座候、とか何とか書いて、無暗やたらに出した覚えがある。