Classici giapponesi con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Leggi 次郎物語 (じろうものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 178.724 caratteri · 355 schermate
「じゃあ、誰からでもいいから、意見を言ってくれたまえ。」
「意見を言うまえに質問があるんだ。君は、さっき、朝倉先生のお気持がどうだとか言っていたが、そのお気持というのが、君にはわかっているのか。もしわかっているなら、はっきりそれを言ってもらいたいね。」
そう言ったのは梅本だった。奥に何かありそうなその質問の調子が、みんなの注意を彼にひきつけた。
「朝倉先生は、生徒がさわぐのを非常に心配していられるんだ。」
「さわぐというと?」
「例えば留任運動といったようなことをやることだよ。」
「どんな方法でやってもいけない、と言われるんだね。」
「そうだ。自分の進退は自分できめると言われるんだ。」
平尾は、ここだとばかり力をこめて答えた。梅本は、しかし、それをきき流すように、
「ところで、それは君が直接朝倉先生にきいたことかね。」
「むろんだ。」
「いつきいたんだ。」
「実はきのう、先生をおたずねしてみたんだよ。」
「君ひとりで?」
「うむ。」
「何のためにおたずねしたんだ。」
「きょうの会議をやるのに参考になるだろうと思ったからさ。」
「すると、きょうの会議のことを先生に話したんだね。