Classici giapponesi con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Leggi 次郎物語 (じろうものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.443 caratteri · 398 schermate
しかし、さしあたっては、室長と塾長とがあれば、どうにかやっていける。ところで、さっそく困るのは、明日からの行事だ。何時に起きて何時にねて、その間に何をするのか、とりあえず明日一日のことだけでもきめておかないと、まったく動きがとれない。それについて、君らに何か考えはないかね。」
「先生!」
と、かなり激昂したような声が、みんなの耳をいきなり刺激した。それは次郎の耳にはききおぼえのある、しゃがれた声だった。
「そんなことまで、みんなで相談してきめるんですか。」
みんなの視線が一せいにそのほうにあつまった。頬骨の高い、眉の濃い、いくらか南洋の血がまじっていそうな顔だちの、二十四五歳の青年が、膝に両腕を突っぱり、気味のわるいほど眼をすえて、朝倉先生を見つめている。
「むろんそうだよ。みんなの生活は、みんなで相談してきめるよりしかたがないだろう。」
朝倉先生はしずかにこたえた。
「しかたがあると思うんです。」
「どういう方法があるかね。」
「ここは塾堂でしょう。そして先生はその塾長でしょう。」
「そうだ。それで?」
「先生には、何もご方針はないのですか。」
「方針はあるとも。