Classici giapponesi con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Leggi 次郎物語 (じろうものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.443 caratteri · 398 schermate
」
「ええ。おたがいとしては、そこまで考えてあと始末にかかる覚悟がたいせつでしょう。ことにこの塾堂なんかではね。」
朝倉夫人は、眼をふせがちにして三人の話をきいていたが、
「叛乱に参加している人数は、すべてで、どのくらいでございましょう。」
「千四五百のところらしいのです。むろん正確ではありませんが。」
「すると、それだけの兵隊さんが、はじめから計画に加わっていたわけなのでございましょうか。」
「そんなことはないでしょう。下士官以下は将校の命令で動いているにすぎないと思いますね。」
「そんな兵隊さんたちこそ、ほんとうにお気の毒ですわね。」
「ええ、それなんです。だれの胸にもすぐぴんとこたえるのは……。成り行きしだいでは、青年将校たちと同じように賊名を負わなければなりませんし、万一そんなことにでもなったら、実際、何と言っていいか……」
「そのうち、参加者の名前もわかるでしょうが、家族の方たちのお気持ちはどんなでしょう。」
「実は、市内の人で、自分の息子が参加していやしないかと、それを心配して、走りまわっている人が、もう何名もあるそうです。」
「そうでしょうともねえ。」