Classici giapponesi con furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Leggi 比島投降記 (ひとうとうこうき) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.333 caratteri · 134 schermate
がビスケットなので「ああ、これで飯があったら……」と感慨を洩していた。B中尉の申出が彼等をよろこばせたことは想像以上であった。早速炊事場のあいている時、飯を炊かせて貰うことにした。炊事場が狭いので下士官一人が代表になって炊くことにしたのだが、すっかり準備をし、僕が甲板に出て仕事を手伝っていると、間もなくやって来た彼が「石川さん、何かいっていますから一寸来て下さい」という。台所へ行くとARがレンジの前にたっていて「イシ、この男は米を煮るのに塩も砂糖も入れない。牛乳をやろうかといっても分らないらしい。必要な物があればやるから、そう通訳してくれ」といった。僕は好意は有難いが、日本人は水だけで飯をたくのだと説明した、ARは「そんなものがうまいのか」といった。やがて飯が出来、めいめい甲板に車座になって飯盒の蓋や何かに飯を分け始めると、水兵や警備の兵隊がゾロゾロと見に来た。
Ten-in-one は前にもいったように、十人前が一箱に入っている。アパリではそれを十五人で分けた。この船では二十三、四人だかで分配するので、アパリでやっていたように帳面で計算して、二箱あけると何回分残るから明日は一箱あけて云々とやると、ARは必要なだけ食えばいいので―― Sure, you go ahead ! と針金切を渡すのだった。