Classici giapponesi con furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Leggi 江戸前の釣り (えどまえのつり) di 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.910 caratteri · 214 schermate
釣り堀にも、遊び釣りと釣り取りのふたとおりあって、遊び釣りは、何貫釣っても魚は必ず帰りにみな置いてくる。ただ釣るだけの楽しみで、釣り取りのほうは、自分で釣った魚だけは持ってくるのだが、毎日同じような魚を家へ持ち帰っても処置に困る。近所へあげても、そうたびたびではいい顔をされない。「私の家は精進日でして」とか、「実は家中お腹をこわしておりまして」、と体裁よく断わられる。
そこで、釣った魚を釣り堀屋に引き取ってもらう。釣り堀のほうでも、一貫目いくらというコイ、フナを地方から買ってきて池に放すより、客の釣った魚を安く引き取って、もとの池へ放すほうが、手軽く安値にあがる。
釣り堀入漁料金が一日四百円として、腕のよい釣り師は、一日六百円以上の魚を釣る。その魚を釣り堀屋に引き取ってもらっても、一日遊んだあとで二百円ぐらいの金を持って帰れる。そんな客には釣り堀屋のほうでも、毎日お金を持って行かれてはたいへんだから、入漁料を取らず、
「どうぞ遊んで行ってください」
と、昼めしどきには丼飯かソバぐらいは出して、料金を取らない。どこの釣り堀屋にも、そんな連中が必ずいる。