Classici giapponesi con furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate
毛布からジャケツまで、お前、ゴッソリ困ってる家にやっちまって、自分は着たきり雀のあのザマだ。たしかこの五、六日は、身になるような物あ何一つ口に入れてねえよ。あんなに痩せっこけて、ヒョロヒョロして、うまく歩けねえような加減だ。下手あすると、途中でぶっ倒れてやしねえか?
ヴェルネ そうさ、喧嘩よりは、そっちの方かも知れん。もう少し待って戻らねえようだら、迎えに行って見るか。
アンリ だけどなんだなあ、ありゃ全体、どう言うじんかねえ? わからねえ俺なんぞ。善い人で、お坊さんで、人のために尽すのが仕事だと言っても、どうもこのキツ過ぎやしねえかね? やることがよ? 自分には三文の得にもならねえ――言って見りゃモグラモチみてえな俺たちのめんどう見るために、お前、この半年の間にまるきり裸かになっちまったぜ、あの人は。住む所だって、こうだ。壁に絵がはりつけてあるから、ちったあごまかせてるけど、まるでへえ、なあんにもねえしよ、俺たちのどこの家よりも、ひでえよ、こいじゃ。
ヴェルネ うむ、変っていると言やあ変ってる。これまで宣教師もいろいろ来たが、あんな人は初めてだ。自分ではなんにも言わねえから、どんな量見だかサッパリわからねえが、並大抵のことであんなに夢中になって、お前、俺たち坑夫のために尽すこたあ出来るもんでねえ。