Classici giapponesi con furigana
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Leggi 無頼は討たず (ぶらいはうたず) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.446 caratteri · 23 schermate
四
「なあに行きゃあ分るよ」
と太左衛門が先に立って広い階段をあがる、右手の広間、障子をあけると女っ気なしの二十畳に七、八人の親分衆がい並んでいた。
「さあお入り」と云われて、半太郎はっとした。
「――これは……?」
「年寄役が付いてるんだ、悪い様にはしないからずっとお入り」
「そうですか、では――」
と小腰をかがめて入った半太郎、末座に膝をついてふと見ると、右手にいる猪之助の姿をみつけてぎょっとした。
「半太郎どんよく来てくれた」
猪之助は手で席を示しながら、「さあここがお主の席だ、ずっと進んでくんねえ――これにいらっしゃるのは同業の親分衆、お主の知ったお方もあろうが、こちらは畷手の安左衛門さん、次が伊予五さん、隣にいなさるのが甲府の和田屋源兵衛さん、石和の吉兵衛さん、釜梨の原辰さん、倉敷の権九郎さん」
とひとわたり紹介するのを、黙って聞いていた半太郎、猪之助の口が切れると、
「それで――」と蒼白めた面をあげた、
「私をお呼びなさいましたのはどう云う御用でございますか」
四
「その訳は私が話そう」
甲府の和田源が煙管をはたいた。
「この間の晩、韮崎の(猪之助)と繩権どんの身内と出入りがあって、すんでに危いところをお主の気転で助かったそうだの」