Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくだんたいへいき

爆弾太平記

夢野 久作

Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

と手招きをしている。その態度がナカナカ熱心で、親子とも両手をあげて招くのだ。

「いかんいかん。こっちはなア……お前達の仕事を見ながら、講演をしなくちゃならん」

と怒鳴ったが、コイツがわからなかったらしい。忰の友太郎がグイグイ綱を手繰って船を近寄せると、推進機の飛沫の中から吾輩を振り仰いで怒鳴った。

「……先生……先生……講演なんかお止めなさい。おやめなさい。あんな奴等に講演したって利き目はありません。それよりも御一所に鯖を捕って釜山へ帰りましょう。黙ってこの綱を解けば、いつ離れたかわかりませんから……」

というその態度がヤハリ尋常じゃなかったが、しかし遺憾ながら、その時の吾輩には気付かれなかった。

「イヤ。ソンナ事は出来ん。向うに誠意がなくとも、こっちには責任があるからなア。……ところで仕事はまだ沖の方で遣るのか」

「ええもうじきです、しかし暫く器械の音を止めてからでないと鯖は浮きません。どっちみち船から見えんくらい遠くに離れて仕事をするんですからこっちへ入らっしゃい。大切な御相談があるのです……どうぞ……先生……お願いですから……」

「馬鹿な事を云うな。