Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくだんたいへいき

爆弾太平記

夢野 久作

Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

。

すると又そのうちに吾輩がタッタ一人で、淋しい絶影島の離れ家に引込んだ話を風の便りに聞いたので、これには何か仔細が在りそうだ。まだ帰るにはチット早いが、ソーッと様子を見てやろうと思って、一番お得意の朝鮮人に化けて帰って来てみると、なつかしい三人の声が聞こえて来る。それが一つ残らずあの世から聞いているような話ばかりなのでタマラなくなってここへ出て来ました。こうなったら、愈々先生と死生を共にするばかりです。朝鮮人に化けていたら一所に居ても大丈夫でしょう。親父と同様に使って下さい。ドンナ事でも致しますから親父の讐仇を討たして下さい……という涙ながらの物語りだ。どうだい。今時には珍らしい青年だろう。

この青年と、吾輩の半出来の報告書を一所にして提供したら、いい加減お役に立つだろう。この二つを拠所にして君が霊腕を揮ったらドンの絶滅期して俟つべしじゃないか。

ウンウン。彼の青年を君が引受けてくれると云うのか。ウンウン。そいつは有難い。東京の夜学校に通わしてくれる。……死んだ親父がドレ位喜ぶか知れないぜ。

この密告書はアイツの筆跡に相違ないよ。ここに来て吾輩の窮状を見ると間もなく書上げて、識合いの船頭に頼んで、呼子から投函さしたものに違いないんだ。