Classici giapponesi con furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Leggi 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.045 caratteri · 185 schermate
植物と心中する男
そしてこれを楽しむに多くは金を要しなく、それが四時を通じてわが周囲に展開しているから、何時にても思うまま容易に楽しむ事が出来、こんな良好なかつ優秀な対象物がまたと再び世にあろうか。わが日本の秀麗の山河の姿にはそこに草木が大いなる役目を勤めているが、これが万古以来永く国民性を陶冶した一要素ともなっている。決してかの桜花のみが敷島の大和心を養成したのではない。
私は今草木を無駄に枯らすことをようしなくなった。また私は蟻一疋でもこれを徒らに殺す事をようしなくなった。そして彼等に同情し思い遣る心を私は上に述べた草木愛から養われた経験を持っているので、それで私はなおさら強くこれを世に呼び掛けてみたいのである。
植物と心中する男
私は植物の愛人としてこの世に生まれ来たように感じます。あるいは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。ハハハハ。私は飯よりも女よりも好きなものは植物ですが、しかしその好きになった動機というものは実のところそこに何にもありません。つまり生まれながらに好きであったのです。どうも不思議な事には、酒屋であった私の父も母も祖父も祖母もまた私の親族のうちにも誰一人特に草木の嗜好者はありませんでした。