Classici giapponesi con furigana
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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
Leggi 現代忍術伝 (げんだいにんじゅつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.446 caratteri · 155 schermate
「ヤ。どうも、これは相すみません」
とび起きて、タタミに両手をついて、平あやまりにあやまる。これだから、酔っ払いは都合がわるい。何をしたか覚えがないから、ヤミクモにあやまる一手。
「昨夜は意外のオモテナシにあずかり、例になくメイテイいたしまして、まことに不覚のいたり。はからずも粗相をはたらきましてザンキにたえません。ひらにゴカンベンねがいます」
額をタタミにすりつけて、平伏する。米つきバッタと思えば先様もカンベンしてくれるだろうという料簡である。
サルトルがここをセンドとあやまるから、ツル子も化石状態がほぐれて、
「アラ、そんな。おあやまりになること、ないんですわ」
「ハ。イヤ。まことにザンキにたえません」
「なにをザンキしていらっしゃるんですか」
「まことに、どうも、シンラツなお言葉で。実は、なんにも記憶がありませんので、ザンキいたしております。以後心掛けを改めますから、なにとぞゴカンベン下さい」
「じゃア記憶のないときザンキにたえないことを時々なさるのね」
「まことに面目ありません。今後厳重に心を改めます」
「えゝ、改心なさらなければいけませんわ」
「ハア、御訓戒身にしみて忘れません」