Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
しかし、町の乞食の親分が村方へも縄張りを拡げるのだといって、その乾分という男が毎日古自転車に乗って見廻りに来るようになりました。
その男は、
「おい、貰いを見せな」
と手軽に言って、わたくしが差出す袋の中の金を掌の中へうち撒いて、その中からいくらかの粒を拾い、すでにじゃら/\鳴っている腹掛の丼に納めると、
「せい/″\稼ぎな」
と言って、また古自転車に乗って忙しそうに馳せ去って行きます。自転車に乗ってビジネスライクに見えるところがお可笑くあります。眼が窪んで、尖り鼻が鳶のように見える男ですが、たゞせか/\としているだけで猛悪なところはありません。始終額に汗を光らしていて、乾分として年貢集めを勤めるのを精一ぱいにしている若者です。
この男がわたくしに馴染がついて来ますと、いくらかゆっくりして、他の乞食のことを話して呉れた中に、案外乞食が貯蓄家であることから、
「夫婦乞食のかみさんの方が昨日死んだよ。臍繰りに二百円近くの金を溜めていた。それでも近頃は酒飲になってだいぶ溜めた金を使い崩したということだが」
と話しました。さてはあの女乞食も死んだのか。わたくしは何となく呆気ない思がして、