Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
鳶のような鼻の根元に、迫って付いている丸い粒のようで意固地そうな眼は、普通のときは怖しい光を放っていますが、また何か現実の力に対っては弱いものがありました。
彼は肉が叩き上ったので、その中へ混ぜる山椒の粒を取りに自分のサブリ小屋へ入って行きました。その袋は棚から落ちて破れていました。彼は叫びます。
「おやっ、鼠が山椒のような辛いものを食うかな」
すると後から覗いていた女の子が言いました。
「この頃、野鼠が河を渡って来たんだとよ。野鼠は唐辛子でも食うとよ」
「仕方がない、山椒の葉を摘んで来よう」
花田は女の子に烏の叩き肉の番をしておれと命じて、山椒の葉を摘みに出かけました。
わたくしは外に所在もありませんから、学者乞食が野鼠に、当にしていた山椒の実を食われたということにちょっとした愛嬌を感じ、この先もう少し事件は続かないものかと、少し離れながらあとから縋って行きました。
香辛料の好きな花田は、そういう種類の草木が在るところをよく知っています。一番近くて山椒の木の在るのは、こゝの町外れより小一町ほど町中へ戻って、町の本通へ折れ曲る角の鷺町劇場がある。そこの楽屋口の大塵芥箱の傍でありました。