Classici giapponesi con furigana
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しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Leggi 白い朝 (しろいあさ) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.920 caratteri · 35 schermate
そして、困ったことが出来たよと、でも呑気らしい調子で、常見とのことを話しました。
ところが、ここでもまた、芝田さんは呆気にとられました。康平さんは、一言も口を挾まずに、しまいまで黙って聞いていましたが、最後に、それは真実ですかと尋ねました。少しも嘘はないと芝田さんは答えました。それがきっかけです。康平さんは突然、拳固で卓子をうち叩いて、ひどく怒りました。芝田さんを罵倒しました。駒井さんを売る気ですか、金貸なんかにおだてられて、自弁で見合なんかさしておいて、なんてざまです、そういって憤慨するんです。芝田さんにとっては意外なことばかりです。ぶつぶつ弁解しようとしましたが、康平さんは耳にも入れません。憤慨が嵩じて、遂には、よろしい、僕がその負債を引受けましょうと、出ていってしまいました。芝田さんはぼんやりそこに居残って、事務員と碁をうちながら、康平さんの帰りを待ち受けました。
「事務員と碁をうって待ってるなんて、実に愉快じゃないか。」とチビはひどく感心しています。
芝田さんは三局ほど碁をうちましたが、康平さんは帰ってきません。固より、約束したわけでもありません。