Classici giapponesi con furigana
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Leggi 白髪鬼 (はくはつき) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.046 caratteri · 224 schermate
芝居を見ても、小説を読んでも、さもさも退屈らしく、「ナアンだこんなもの」という顔をする様に力め、人に物を云うにも出来る丈け簡単に、形容詞や間投詞を省いて、ぶっきらぼうに云う様にした。
えらいもので、そうして十日二十日とたつ内には、わしは以前とは打って変った、無感動な陰気臭い男になって行った。勿論これは練習丈けではなく、生きながらの埋葬というあの大苦難を経て、その上復讐の悪念にこり固った為に、自然と心の底から、かたくなな陰気な性質に変って来たものに違いない。遂には、初めの内はチヤホヤしたボーイ達まで、「あんな気難しい客はない」と蔭口を利く程になった。
サア、これで愈々里見重之の仕上げが出来たと云うものだ。故郷のS市へ帰って大復讐に着手する時が来たのだ。一ヶ月あまり上海滞在中、練りに練った復讐計画を実行に移す時が来たのだ。
だが、この地を出発する前に、一つ丈けして置くことがある。それは大牟田子爵の親族の里見重之が、二十何年ぶりで、故郷に帰るという前ぶれだ。それについては、うまい思案があった。わしは九州のある大新聞の編輯局にいる、旧大牟田領の家臣であった男に当てて高価な贈物と共に一通の手紙を送った。