Classici giapponesi con furigana
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はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Leggi 白髪鬼 (はくはつき) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.046 caratteri · 224 schermate
三つの棺桶
「瑠璃さん、怖いかね」
わしが囁き声で尋ねると、わしの妻は存外しっかりした調子で答えた。
「エエ、少しばかり。でも、こうしてあなたが手を握ってて下さるから、あたし心丈夫ですわ。それに、私達の宝物を見るんですもの」
「わしのすばらしい宝石を早く見せて上げ度いよ。お前どんなにびっくりするだろう」
「エエ、早く見たいわ。こんな淋しい恐ろしい場所に、宝物が隠してあるなんて、まるで何かの物語りみたいですわね」
「お待ち。今蝋燭をつけるから」
わしは燐寸をすって、用意の蝋燭に点火し、墓穴の中に置いてあった、例の古風な西洋燭台にそれを立てた。
三つの棺桶
「サア、わしの宝石箱は少々風変りだよ。これだ。この中をごらん」
蝋燭の赤茶けた光りに揺れて、暗闇の洞窟の床に、三つの大寝棺が並んでいた。無論墓穴の奥は深くて、十幾つの棺桶が安置してあるのだけれど、それは闇に隠れて見えず、ただ三つの寝棺丈けが、殊更そこへ引出し並べた様に、燭台の下にかたまっているのであった。
わしは、その棺の一つの蓋を持上げて、瑠璃子をさし招いた。瑠璃子は怖々薄暗い棺の中を覗き込んだ。
その棺というのは外でもない、例の海賊朱凌谿の贓品箱だ。