Classici giapponesi con furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Leggi 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) di 高山 毅 (たかやまつよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.555 caratteri · 109 schermate
ところが、この酒のみのことで、諭吉は大しっぱいをやりました。夏の夜のことでした。大阪の夏はあついので、諭吉たちは、まるはだかでねることにしていました。諭吉が二かいの部屋にねていますと、下から女の人の声で、
「福沢さん、福沢さん。」
とよびます。諭吉は夕がた酒をのんで、いまねたばかりです。
「うるさいなあ。いまごろ、なんの用があるのか。」
と、むっとして、まるはだかのままとびおきて、はしごだんをおりて、
「なんの用だ。」
と、ふんぞりかえったところ、なんと、緒方先生のおくさんではありませんか。にげようにもにげられず、諭吉は酒のよいがいっぺんにさめてしまいました。おくさんも、きのどくにおもったのか、なにもいわず、おくのほうにひっこんでしまわれました。
諭吉は、そこではんせいをしました。
(酒をのんでいたから、こんなしっぱいをしたのだ。よしっ、酒をやめてしまおう。)
それから、ぷっつりと酒をやめました。なかまのものは、びっくりしました。中には、
「なあに、三日ぼうずで、すぐにのみだすにちがいない。」
と、ひやかし半分にみているものもありましたが、十日たち、十五日たっても、酒をのみません。