Classici giapponesi con furigana
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ふくざわゆきち
福沢諭吉
高山 毅
Leggi 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) di 高山 毅 (たかやまつよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.555 caratteri · 109 schermate
お父上が生きておられたら、これをなんといわれるか、かんがえてみるがよい。」
日ごろは弟思いの兄さんが、ほんとうにかんかんになっておこっているのです。諭吉は便所にはやくいきたいので、いまは、あやまるよりほかに方法がないとおもいました。
「これは、わたしがわるうございました。これからは気をつけますから、かんにんしてください。」
と、おじぎをしてあやまり、いそいで便所にいきました。やっと、ときはなされたような気持ちになりました。
しかし、気がおちついてくると、兄さんのことばには、なっとくのできないものがあります。
(なんだ、とのさまの頭をふんだというのではない。ただ、名をかいてあるほご紙をふんだだけのことだ。紙の上の字など、かまうことはないじゃないか。それを、兄さんはあんなにおこったりして……。)
と、諭吉はふまんにおもい、そして、紙の上の文字を、ただたいせつにするということに、うたがいがわいてきました。
兄さんがいうように、とのさまの名のかいてあるほご紙をふみつけてわるいのなら、神さまの名まえのかいてあるおふだをふんだら、どうなるだろうか。こうかんがえた諭吉は、さっそく、その夜、神だなから、おふだを一まいとって、こっそり足でふんでみました。