Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しほんたいへいき

私本太平記(四)

吉川 英治

Leggi 私本太平記(四) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 229.324 caratteri · 458 schermate

Aozora Bunko

仲間同士のほかは密事は命にかけて守る。そのかわり忍一党はどんなばあいも助け合う。仕事のために仆れたやつはその女房子までみんなでみてゆく。恥しらず、涙のねえやつ、卑劣なやつ、恩しらず、そんなのは犬畜生とみて卑しむ」

「単純だな」

「だが先生。そいつがあればこそ、あっしは、おまえさんに助けられた恩を恩とかんじて、いいなり気なり、御用をつとめて来たッてものじゃありませんか」

「かねもふんだんに費わせておいたであろうが」

「けっ。かねだといやがる。これでもいぜんは六波羅の放免がしらだ。そんなものに目がくらむ俺か。恩にひかれて、ついおまえさんを買いかぶったまでのことだよ。……ところが、二度三度、千早のとりでに入ってみて、こいつはと、正直考え直したのだ。正季どのはいまだにお師といえば敬ってるが、さすが多聞兵衛正成どのは、とうにおまえさんを見破ってるよ。……のみならずさ、あっしは千早にたてこもっている兵士をみて、つくづく心を打たれてしまった。あのすがたにはもんくなしにあたまを下げずにいられない。どうせ妙な隠者に飼われるほどならこの生命も菊水の旗の下に捨ててやりたいとさえ思って来たね」