Classici giapponesi con furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Leggi 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.829 caratteri · 169 schermate
情勢は切迫している――中途から聞えなくなった伝声管に、司令官は疑問を持つに違いない。それにジョンソン大尉の捜索に出た一行が、あの島におき去りにされた大尉から一部始終を聞けば、英夫たちがこの要塞に入りこんでいることも自然にわかって来るのだ。
とにかく、海底要塞から、一刻も早く逃げ出すことが、要塞の位置を見定める上からも必要だった。
四階へ降りると、祥子の入った機械人間が待っていた。
「大急ぎでここを逃出そう」
英夫がいった。
「その前に、要塞を爆破してしまったらどうでしょう、あたし司令官室で大へんなことを聞いて来たわ……」
司令官へ紅茶を運んで行ったのは、祥子の入った機械人間だった。
「出来ればそうしたいんだけど、方法がないからね」
「とてもいい方法があるわ」
「えっ!」
「あたし火薬庫を見つけたの、あれを爆破すれば爆雷も砲弾も一ぺんに爆発してしまうわ」
祥子は要塞員の立話しから火薬庫のある場所をつきとめた。爆雷のおいてあった部屋のすぐ隣りにあって、火薬をエレベーターで、二階の製造工場へ運んで行くらしかった。
「じゃ、あの爆雷を爆発させれば、火薬庫も爆発するわけだね」