Classici giapponesi con furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Leggi 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.829 caratteri · 169 schermate
ものが、船の動揺で崩れ落ちないように、しっかりと鉄骨にくくりつけられ、うず高く積みこまれていた。
鉄骨は大体三段の床に組立てられ、英夫たちのいる床から、もう一段下へ通ずる階段があり、その上へも互い違いに二段になった階段が、両側についていて、天井のハッチに出られるようになっていた。
「あすこが賄部屋にあたるところですよ」
宮崎運転士が、二段目の上を指さした。
話し声は、天井にこだまして、ひどく大きく聞えた。
一ばん下の床から、懐中電灯で、念入りに調べ上げ、二段目の階段を上りかけた時、入口の扉が開いて、誰か入って来たような気配がした。
「宮崎さん! 船長、上甲板で呼んでるよ」
支那人の水夫の王が、のっそりと立っていた。
「あっち、こっち、水もり出して、みんな転手古舞、大へんあるよ」
「よし、直ぐ行くから、お前先へ行っていろ……」
追い出すようにいってから、宮崎運転士は英夫の方にふりかえって、
「……じきにすむと思うんですが、どうします?」
「その間僕に調べさして下さい」
英夫は思いきっていった。
「じゃあ、こうして下さい。外から錠をおろして行きますから、その間この上の方を調べて見てくれませんか、懐中電灯を渡しておきますから。