Classici giapponesi con furigana
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りゅうたんだん
竜潭譚
泉 鏡花
Leggi 竜潭譚 (りゅうたんだん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.899 caratteri · 30 schermate
千呪陀羅尼
それをば刈払い、遁出でむとするにその術なく、すること、なすこと、人見て必ず、眉を顰め、嘲り、笑い、卑め、罵り、はた悲み憂いなどするにぞ、気あがり、心激し、ただじれにじれて、すべてのもの皆われをはらだたしむ。
口惜しく腹立たしきまま身の周囲はことごとく敵ぞと思わるる。町も、家も、樹も、鳥籠も、はたそれ何等のものぞ、姉とてまことの姉なりや、さきには一たびわれを見てその弟を忘れしことあり。塵一つとしてわが眼に入るは、すべてものの化したるにて、恐しきあやしき神のわれを悩まさむとて現じたるものならむ。さればぞ姉がわが快復を祈る言もわれに心を狂わすよう、わざとさはいうならむと、一たびおもいては堪うべからず、力あらば恣にともかくもせばやせよかし、近づかば喰いさきくれむ、蹴飛ばしやらむ、掻むしらむ、透あらばとびいでて、九ツ谺とおしえたる、とうときうつくしきかのひとの許に遁げ去らむと、胸の湧きたつほどこそあれ、ふたたび暗室にいましめられぬ。
千呪陀羅尼
毒ありと疑えばものも食わず、薬もいかでか飲まむ、うつくしき顔したりとて、優しきことをいいたりとて、いつわりの姉にはわれことばもかけじ。