Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
りゅうたんだん
竜潭譚
泉 鏡花
Leggi 竜潭譚 (りゅうたんだん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.899 caratteri · 30 schermate
渡船
指はそれて唇には届かでなむ、あまりよくねむりたまえり。鼻をやつままむ眼をやおさむとまたつくづくと打まもりぬ。ふとその鼻頭をねらいて手をふれしに空を捻りて、うつくしき人は雛のごとく顔の筋ひとつゆるみもせざりき。またその眼のふちをおしたれど水晶のなかなるものの形を取らむとするよう、わが顔はそのおくれげのはしに頬をなでらるるまで近々とありながら、いかにしても指さきはその顔に届かざるに、はては心いれて、乳の下に面をふせて、強く額もて圧したるに、顔にはただあたたかき霞のまとうとばかり、のどかにふわふわとさわりしが、薄葉一重の支うるなく着けたる額はつと下に落ち沈むを、心着けば、うつくしき人の胸は、もとのごとく傍にあおむきいて、わが鼻は、いたずらにおのが膚にぬくまりたる、柔き蒲団に埋れて、おかし。
渡船
夢幻ともわかぬに、心をしずめ、眼をさだめて見たる、片手はわれに枕させたまいし元のまま柔かに力なげに蒲団のうえに垂れたまえり。
片手をば胸にあてて、いと白くたおやかなる五指をひらきて黄金の目貫キラキラとうつくしき鞘の塗の輝きたる小さき守刀をしかと持つともなく乳のあたりに落して据えたる、鼻たかき顔のあおむきたる、唇のものいうごとき、閉じたる眼のほほ笑むごとき、髪のさらさらしたる、枕にみだれかかりたる、それも違わぬに、胸に剣