Classici giapponesi con furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Leggi 細雪 (ささめゆき) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 150.580 caratteri · 287 schermate
四人はめいめい、長椅子の端の方や、頭の方や、一つしかない安楽椅子や、堅い木の椅子などに席を見つけて、適当に腰をかけたが、うっかり体を振り向けると、ストーブの煙突に触ったり、そこらのテーブルの上の物を肘で落したりする危険があった。階上が多分親子三人の寝室になっているのらしく、階下はこの二た間の外には裏にコック場があるだけのように想像されるので、此処から見える次の間が食堂に使われるらしいのであるが、其方の部屋も此方の部屋と同じくらいな広さしかない。貞之助達は、彼処へどう云う風にして六人が列ぶのかと心配になったが、それにしてもおかしいのは、カタリナだけしかいない様子で、兄のキリレンコも問題の「お婆ちゃん」も一向現れるけはいがなかった。西洋人の晩飯の時刻は日本人より遅いものであるのに、時間をはっきり聞いておかなかったので、早く来過ぎたのかも知れないけれども、もう窓の外は真っ暗になって来ているのに、家の中はひっそりとして、食堂の方にも何のしつらえもしてないのであった。
「これ、どうぞ見て下さい、わたし始めて作りました。―――」
カタリナはそう云って、三角棚の下の段から、第一回の試作品である舞妓の人形を出して来た。