Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
と芳子さんは態注進して引っ張って来たのらしかった。新太郎君は不意を打たれてお見舞いどころでなく、唯お辞儀をするばかりだった。
そこへ女中が顔を出して、
「若旦那さま、先生がお二人お見えになりました」
と取次いだ。
「よし/\。それでは、西川さん、これから対診がありますから、一寸失礼致します」
「私はもうこれで……」
「いや、何うぞ御ゆっくり、御遠慮なく」
と松浦さんは押しつけるように言って出て行った。
秀子さん芳子さんと一緒に残された新太郎君は落ちつかない心持だった。矢張り坊ちゃん育ちの純な青年である。
「あなた方もいらっしゃるんじゃありませんか?」
と心配そうに周囲を見廻した。
「いゝえ、病室は看護婦二人と母と姉が附添っていて一杯ですの」
と秀子さんは案外平気だった。
「しかしお宜しい方で結構ですね」
「はあ一時は随分心配しましたのよ」
「然うでしょうとも」
と新太郎君も嘸々と察し入った。
又女中が現れて、
「お嬢さま、大森の叔父さまと叔母さまがお見えになりました」
と注進した。
「然う? 西川さん一寸失礼致します」
「私はもうお暇致します」
「いゝえ、構いませんのよ」