Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
七人の敵
松川源十は、いった。
「金さん、おれたちは、みんな、よろこんで、あんたの子分になる。みんな、あんたのため、命も惜しまんというとる。玉井組の札を掛けて、おれたちの親分になっておくれ」
金五郎は、遂に、決心した。マンも、同意した。金五郎夫婦は、若松に移住した。
聯合組の事務所の壁から、古ぼけた「永田組」の札が外され、真新しい「玉井組」の札がかかげられた。
その日は、明治三十九年二月十九日。
金五郎、二十七歳。
その記念すべき日の朝、マンは、夫に、
「あなた、あたし、赤ちゃんが出来たかも知れんわ」
そういって、ぱっと顔を染めた。
七人の敵
「喧嘩じゃ。喧嘩じゃ」
そう叫びながら、幔幕の外を、走って行く者があった。
「どこで、やっとるんじゃろうか?」
角助が、呟くと、
「放っとけや。珍しゅうもない。花見に喧嘩はつきもの、景物の一つたい。喧嘩のない花見は、花見のうちに入らん。そんなことより、おれが歌うけ、芸者衆、三味線をひけ」
島村ギンは、そういって、酒を一杯満たした湯呑茶碗を、ぐっと、一息に、飲みほした。
「ドテラ婆さん」と呼びならされて、本名の方は忘れられているギンは、赤毛氈のうえに、胡床をかいて、もう、だいぶん、陶然たる様子だ。