Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
事の起りは、金物屋連中が花見をしているところへ、江崎満吉の子分たちがやってきて、
「ここは、おれたちの場じゃ。お前らは、他所に行け」
と、立ち退きを命じたことが、発端のようだった。通りあわせた金五郎が、見るに見かねて、仲裁、に出たのである。
「お前なんかの知ったことじゃない。すっこんどれ」
眼っかちの大男が、憎々しげに、怒鳴った。
「話がわかったら、いつでも、すっこみます」
「話はわかっとるじゃないか。おれたちがここで花見するけ、金物屋がどこかに行ったら、ええんじゃ」
「この場所は、あんたがたの土地ですか?」
「土地でなんか、あるもんか」
「先約でもしてあったのですか?」
「そんなもんは、しとらん」
「そんなら、あんたがたが、無理ですよ。金物屋さんたちは、一週間も前から、契約して、ここを借りていなさる。今日も、朝早うから、準備をしに来て、いま、皆さん、お揃いで、弁当を開かれたところらしい。それを、追いだして、ここを占領しようというのは、どういうわけですか?」
「どういうわけも、こういうわけも、あるもんか。ここの桜が一番きれいで、見晴らしもええけ、ここに、定めたんじゃ。