Classici giapponesi con furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Leggi 芽生 (めばえ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 40.924 caratteri · 81 schermate
そのくせ、そんなにありながら英訳し伊訳して立派な恥かしくないと思われるのは民間の金貨のようだと思われる。
第二日
鶏は女房孝行な内にもどっかつんとしたところがあるけれど、鴨はどこまでもいくじなしで鼻ったらしに見える。
鶏はいつも牝鳥をかばってやって、人がいたずらをするとみの毛をさかだてておっかけるが鴨は置いてきぼりにして夢中になって自分からにげ出してしまう。
梨の果はその育ち工合はなかなか貴とげなきっと人にたっとばれる実になりそうに思われる。ようやく白いあまい形をした花が散って子房がふとり出すと、もう一寸でもさわるとすぐ思いきりよくポロリと落ちてしまう。小さい、見えるか見えないかの小虫がついてもすぐ落ちてしまう。朝と夕方の清らかな露のうるおいとふるいにかけた様な空気とで育って行く様子はピリリッとした権しきのあるかしこい頭をもった女のようだとつくづく思われる。
東京に沢山ある町のその一条毎にその特有のにおいが有る。それも気をつけてかぐ様にしてあるくのが私はすきでわり合に沢山の町の香いを知って居る。
小石川の宮下町の近所は古い錦の布の虫ばんだ様な香がする。