Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
「いいや」
「うそをいってもだめだよ。いま蜂退治のはなしをしていたじゃないか?」
「それがどうしたんだい?」
と細井君も鼻息があらかった。
「堀口君にいいつけてやるぞ」
「堀口がなんだ? あんな低能が」
「覚えていろ!」
と尾沢生は一同をにらんでいってしまった。
「しょうがない奴だ」
と高谷君がつぶやいた。
「きみたちのくることはみんなに内証にしておこうよ。堀口君がうるさい」
と正三君は少々不安を感じた。
「いいとも」
と三人は承知だった。堀口生とその一味は級の鼻つまみになっている。
土曜日の放課後、照彦様と正三君は同級生三名を案内して帰ってきた。門を通った時、
「きみ、叱られやしないかい?」
と高谷君がきいた。
「大丈夫だよ」
と照彦様が保証した。
「漢文のメントル・テストがあるようなら僕はすぐ帰るよ」
と細井君がいった。
「遊ぶんだもの。そんなものはないよ」
と正三君が安心させた。
「広いなあ」
と初めての松村君は感心していた。
内玄関から上がって学習室へおさまるとまもなく、
「どうぞお食事を」
と女中が案内に現われた。安斉先生のさしずでお昼の支度がしてあったのである。