Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
昨日もおとといも不漁だった」
と堀口生は改心以来、一日一善を実行している。なにもない時には往来の犬の頭をなぜてやって、一善として帳面へつける。
やはり昼休みだった。正三君が納得したので、堀口生は尾沢生を運動場の一隅へ呼んできた。
「なんの用だ?」
と尾沢生は虚勢を張って強くきいた。
「物は相談だが、おい、尾沢」
「尾沢とはなんだ?」
「手前は尾沢じゃねえか?」
「お前から呼びずてにされる因縁はない」
「おい、おれとやる気か?」
「…………」
「どうもお前はよくないよ」
「よけいなお世話だい」
「やるならやろうよ。改心したって、本気になれば、お前たちの一人や二人は朝飯前だ」
と堀口生は高飛車に出た。元の親分だから、いざとなると押しがきく。
「お前と喧嘩するとはいわない」
「じゃだれとするんだ」
「わかってらあな」と尾沢生は照彦様を睨んだ。
「お前はそんなことでおもしろいか?」
「なにが?」
「学校へきておもしろいかよ?」
「ちっともおもしろかねえ。癪にさわらあ」
「そうだろうとも。おれも覚えがあらあ」
と堀口生はうなずいて、
「おい、花岡君、こっちへ出てもらおう」
と招いた。
「なんですか?」