Classici giapponesi con furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate
よく気がつく。皆自分の頭がわるいと思ってはいけない」
とお殿様は安斉先生から注意を受けたのだった。しかしこれでは内藤がいったとおっしゃらないばかりだ。正三君はまっかになっていた。
「内藤さん」
と奥様がそれと察してくつろがせるためお呼びになった。
「はあ」
「私、内藤さんにお願いがございますのよ」
「はあ」
「今度こそ私のいうことを聞いてぜひお乳を召しあがっていらっしゃい」
「…………」
「内藤は来てからもう幾日になるね?」
とお殿様がおたずねになった。
「ちょうど一月でございますのよ」
「ははあ、そんなかね、もう。よく辛抱がつづいた」
「ほんとうにお強うございます」
「内藤も強いが、内藤のお母さんが強いのじゃ。おまえならとてもそうは待ちきれまい」
「きっと迎えにまいりますわ」
「それも毎週だろう。ハッハハハ」
「オホホホ」
「内藤、その中にぜひ顔を見せてきなさい。一月も帰さないでおいてはあまり手前勝手で申し訳がない」
「恐れ入ります」
「泊まりがけがいい。日曜から土曜へかけて」
「はあ」
「お父様、日曜から土曜へは少しご無理じゃございませんでしょうか?」
とお姫様がまじめできいた。