Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あらほうし
荒法師
山本 周五郎
Leggi 荒法師 (あらほうし) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.734 caratteri · 36 schermate
六
のか、寝たままの俊恵にはわからなかったけれど、七兵衛はじめ家族の者が手を尽して介抱するさまはよく聞きとれた。ことに娘の花世はいちばんてきはきとして、傷を洗い、薬草を揉み、繃帯をするまで殆んど手ひとつにやっているようだった、「……ちょっとしみますから我慢して下さいまし、これで血が止りますから」「…………」「さあようございます、きっとすぐお楽になれますでしょう、決してお案じなさらないでお心やすくおやすみなさいまし、あとでぬく粥をさしあげますから……」まるで病児を労る若い母親のような、心の籠った温かい言葉を聞いていると、自分が救い出されたときの柔らかい手の触感が思いだされ、俊恵は云いようのない感動がこみあげてきて、思わず眼をつむらずにはいられなかった。……そういうひそやかな気配は、夜明けがたまで続いていた。
六
「ええ邪魔だ、はなせ……」するどい喚きごえで俊恵が眼をさましたとき、夜はもうすっかり明けはなれて、障子には爽やかな朝の光りが溢れていた、「でもそんな者はいないのですから」花世の声だった、「つべこべ申すな、訴える者があったから来た