Classici giapponesi con furigana
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あらほうし
荒法師
山本 周五郎
Leggi 荒法師 (あらほうし) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.734 caratteri · 36 schermate
わけでもない、けれど忍城には領民の力が集っていた、七兵衛の語ったように老幼婦女まで竹槍を持ち米を担いで入城し、外にいる者も城と固い連絡をとって、ひそかに寄手を悩ました。石田軍はやっきとなって攻めたてたが、城兵は存分にひきつけて必中の矢弾丸をあびせ、また不意に斬って出ては縦横に暴れまわった、その戦いぶりの精悍さと領民の協力がひとつになって、三万の大軍を釘付けにしてしまったのである。
六月も中旬になった或る夜のこと、花世が来てそっとかれに囁いた、「……ご苦労さまですけれど、ちょっと外へいらしって下さいまし」俊恵は頷いて立っていった。……星ひとつみえない暗い夜だった、寄手の陣のあたりは篝をうつすのであろう、低く垂れた雲が明るく染まっているが、あたりはひっそりと更けて物音もなく、戦場のすぐそばだということが嘘のようなしずけさであった、「……討死をなすった方をお葬い申していますの」花世はそっと云った、「おいでを願って供養をして頂くようにと、お祖父さまがそう云うものですから」「大勢か……」「八人でございました」それから二人は黙ってあるいた。