Classici giapponesi con furigana
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かつしかみやげ
荷風随筆集(上)
永井 荷風
Leggi 荷風随筆集(上) (かつしかみやげ) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.224 caratteri · 269 schermate
飾って書いてある。全篇の題は紅蓼白蘋録というので挿入した絶句の中には、
已見秋風上二白蘋一。 〔已に見る秋風 白蘋に上り
青衫又汚二馬蹄塵一。 青衫又た馬蹄の塵に汚る
月明今夜消魂客。 月明るく 今夜 消魂の客
昨日紅楼爛酔人。 昨日は紅楼に爛酔するの人
年来多病感二前因一。 年来 多病にして前因を感じ
旧恨纏綿夢不レ真。 旧恨 纏綿として夢真ならず
今夜水楼先得レ月。 今夜 水楼 先ず月を得て
清光偏照善愁人。 清光 偏えに照らす 善だ愁うの人〕
なぞいうのがあった。今日読返して見ると覚えず噴飯するほどである。わずか十四、五歳の少年が「昨日は紅楼に爛酔するの人」といっているに至っては、文字上の遊戯もまた驚くべきではないか。しかし自分は近頃十九世紀の最も正直なる告白の詩人だといわれたポオル・ヴェルレエヌの詳伝を読み、
Les sanglots longs
Des violons
De l'automne……
「秋の胡弓の長き咽び泣き」という彼の有名な La chanson d'automne(秋の歌)の一篇の如きはヴェルレエヌが高踏派の詩人として最も幸福なる時代の作で、その時分には妻もあり友達もあり一定の職業もあった事を伝記の著者から教えられた。