Classici giapponesi con furigana
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らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Leggi 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.245 caratteri · 25 schermate
見ている者にはてんでワケが分らない。鼻介はチョイとヒジをつまんでいるだけなのである。
「アッハッハ」
鼻介が笑いながらヒジを放して、軽く脾腹をつくと、飛作はググッと蛙の一声を発してグニャグニャ倒れてノビてしまった。
「ヘエ。お代り」
「オヤ。なかなか、やるな。オレは行々寺の海坊主らわ。こんげの火消しのアンニャと違ごて、オレがくらすけると熊の頭の骨がダメになるがんだが、オレれも坊主のうちらて。ンナの頭の骨をあくまでダメにしてとは思わねが、どうら。ンナ、やめねか」
「アッハッハ。江戸へ連れて行って見世物にかけたいような大入道が現れやがった。ここで退治ちゃア、もッたいねえや。サア、おいで」
「この野郎」
大入道が拳をふるって殴りかかる。ボクシングで御承知の通り、スイングというものはめッたに極まるものではない。大入道の拳をかわすぐらいは、鼻介にはなんでもない。散々空をうたせると、さらばと大入道、両手をひろげて、
「この野郎めが」
と躍りかかる。その時チョイと脾腹をつくと、ゲゲッとけたたましい一声を発して、大入道はズシンとひッくりかえってノビてしまった。
「お次ぎの番だよ」