Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Leggi 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.726 caratteri · 90 schermate

Aozora Bunko

この尿道というところはその昔の大昔から洗滌されたことのない、くらやみ続きの、鬱陶しい下水道にひとしい処であった。そこを火のような勢で洗滌管が通されるのであるから、私は歯をくいしばって我慢をし、洗滌管が早く通りすぎるねがいを持った。その間に私の恥辱感は途絶え、何やら、もじゃもじゃ人の眼がそこにそそがれているものを感じた。私はいま何人の人からそれを見られているのか、幾つの眼が馬鹿者の洗滌に当っているのか、それを私はかぞえようとしながら、洗滌管からの消毒薬の沁み亘ることをおぼえ、私はみみずの胴中を突っ通した釣鉤の状態と、みみず自身の苦痛を回顧した。実に遠い日に私はその残酷を敢て行い、さかなを釣りに行ったことがあったのだ。

一人の看護婦はもうすぐに終りますからといい、あと何分もかかりませんと言ってくれたが、私はその声におぼえがあるような気がした。一たいに完全看護はその受持によって注射でもその日によって入れ代って数人の看護婦によって行われ、一人の特定の任務に決っていなかった。私のところには確か七八人くらいの人がその日の順番によって注射に来ていたが、その内にも三人の看護婦さんが特別にやさしかった。