Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Leggi 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.864 caratteri · 44 schermate

Aozora Bunko

「その」金兵衛は音をさせて唾をのんだ、「いまもこちらの先生に話したところなんですが、私どもはしょうばいもずっと左前、一家の暮しもかつかつのところへ、絶えずこういう厄介を背負いこむので」

「六助は金を残していった」と去定が遮って云った、「死んだらこれであと始末を頼むと云って、五両と二分おれに預けた、ここの旅籠賃は払ってあると聞いたが、そうではなかったのか」

「それはその、なんです、へえ」と云って金兵衛は急に顔をあげた、「その、六助さんが金を残していった、と仰しゃるんですか」

「そうでなくともおまえに損はさせない」と去定は云った、「しかし不承知なら子供はほかへ預ける」

金兵衛は面倒をみると答えた。

「亭主のほうはどうした」と去定が訊いた、「その富三郎とかいう男だ、まだ捉まらずにいるのか」

「さあて、どういうことでしたかな、お縄になったと聞いたように思いますが、まだお縄にはならないということだったかもしれません、つまりこっちはそれどころではなかったわけでして」

去定は子供たちのほうを見、一人ずつ名と年を訊いた。哀れさといじらしさとで、かれらをまともに見られないらしい。