Classici giapponesi con furigana
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あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Leggi 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.113 caratteri · 35 schermate
二人は腕が折れてい、一人は気絶、一人は脛の骨に罅が入っていた。そして四人とも、眼のまわりや頬骨のあたりに痣ができていたり、裂けた唇から血が流れていたり、瘤だらけだったりした。去定はまず気絶した男に活をいれ、竹造に薬籠をあけさせて、すばやくそれぞれに手当をしてやった。――これだけの騒ぎにもかかわらず、娼家はみな表を閉めているし、あたりには人の姿もなかった。むろん、かかりあいになるのを怖れているのだろう。去定はすばやく手当を済ませ、裸の男が板切れを持って来ると、登に晒木綿を裂かせて、二人の折れた腕に副木を当ててやった。
「少しやりすぎたようだな、うん」手当をしながら、去定はしきりに独り言を云った、「もう少しかげんすればよかった、うん、こいつはひどい、こんな乱暴はよくない、医者ともある者がこういうことをしてはいけない」
登は竹造を見た。
「初めてじゃありませんよ」と竹造は吃りながら囁いた、「こいつらの知らないほうがふしぎなくらいです、まえに幾度もありましたよ」
登は嘆息しながら首を振った。
「よし、伴れてゆけ」去定は立ちあがって、裸の男に云った、「これは仮の手当だ、井田のところへ伴れていってやり直してもらえ」