Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Leggi 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.548 caratteri · 47 schermate

Aozora Bunko

明らかに軽侮の口ぶりであるが、登は微笑しただけであった。

「長次と小助が御案内します」と角三が云った、「保本先生もいって下さるそうですから、どうぞごらんになって来て下さい」

「どこにあるんだ」

「崖下の空地です」と角三が云った、「但し、どうか供の人は残して、旦那お一人でいらしって下さい」

「どうして供はいけないんだ」

「旦那の恥になるらしい」と角三は穏やかに云った、「亡くなった旦那もそれが心配で、誰にも知れねえようにしておきなすった、それであっし達も今日までわからずにいたわけですから、どうかお一人でいっておくんなさい」

松次郎はちょっとためらい、伊蔵が「若旦那」と囁いた。それが却って、松次郎の自負心を刺戟したらしい、彼は伊蔵に首を振ってみせた。

「いいだろう」と松次郎はおうように頷いた、「私の恥になることかどうか見てみよう、やすだ先生もいらっしゃるんでしょうね」

登は黙ってい、角三が「保本先生だ」と訂正した。

「それは失礼」と松次郎は登に気取った会釈をし、伊蔵に云った、「おまえは辰と銀を呼んで、ここで待っていておくれ、いいよ、一人で大丈夫、私も高田屋の松次郎だよ」