Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あかひげしんりょうたん

赤ひげ診療譚

山本 周五郎

Leggi 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.548 caratteri · 47 schermate

Aozora Bunko

「まあね」と長次があいまいに云った。

五人は長屋へ戻った。伊蔵には「旦那はもう牛込へ帰った」と告げ、角三の家へあがって始終を話した。登は書き物を読み、そこに長次の云ったとおりのことが、詳しく書いてあるのを慥かめた。

「私は口出しをしないが」と登が云った、「とにかく証人になったんだから、高田屋にもしものことがあると」

「ええ、わかっています」と角三が遮った、「先生に迷惑のかかるようなことは致しません、いずれ事が決着したらお知らせにあがりますから、どうか心配しないでいておくんなさい」

登はまもなく別れを告げた。

それから一日おきに角三の手当をしにかよったが、角三はなにも云わなかった。そうして五日めになったとき、初めて「事がうまくおさまった」ということを角三が話した。

「ゆうべ井戸から揚げたんですよ」とおたねが云った、「あたしたちみんな、これまでどおりここにいられるんですって」

「仕返しの心配はないのか」

「芯からこたえたようです」と角三が云った、「あの書き物へ自分から進んで、名まえを書き爪印を捺しました、まったく、芯そここたえたようすでしたよ」

「あの井戸の底ではな」