Classici giapponesi con furigana
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ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Leggi 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.054 caratteri · 117 schermate
咽喉を切り開いて金属製の鵯笛みたいなものを嵌め込まれている。その小さいブリキ板の中央の穴からスウスウと呼吸をしているのが如何にも苦しそうだ。よくジフテリヤに罹った子供が、咽喉が腫れ塞がって咽喉切開の手術をされたあとに嵌めてもらっているアレだ。こうした錻力製の呼吸孔の事を医学用語ではカニウレと云うのだが、和訳したら金属製咽喉笛とでもなるのかな。
さてはこのフォックス・テリヤ氏、UTA君はジフテリヤにでも罹ったのかな。そうとすればこの容態ではトテモ助からない。おまけに熱も相当に在るようだが……弱ったな。黙って持って行くつもりだったが、コンナ容態では持って帰るうちにグウタになっちまうかも知れない。ハテ、何とか方法は無いものか……と、ガタガタ震えている犬を抱えてシキリに考えているところへ、背後から音もなく猫のように忍び寄って来て、吾輩の肩にソット手を置いた奴が居る。振返ってみると、タッタ今考えていた当の本人の羽振医学士だ。悪いところへ来やがったと思ったが、しかし何度会ってもいい男だ。毛唐で破廉恥脳という女たらしの映画俳優が居たがソイツによく肖ている。頭をテカテカに分けて白い診察服を着込んでいる恰好はモウ立派な博士様だ。